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プレスリリース: カイロスロケット 2 号機の打上げ輸送サービス契約を国内外の複数の顧客と締結

2024.11.12

スペースワン株式会社(以下:スペースワン)は合同会社 Space Cubics、Taiwan Space Agency (TASA、日本語仮訳:台湾国家宇宙センター) 、テラスペース株式会社、そして広尾学園中学校・高等学校の衛星打上げを支援する株式会社ラグラポと、打上げ輸送サービス契約 (Launch Services Agreement)を締結しました。

スペースワンは、上記のお客さまの衛星を含む、計 5基の衛星*を本年 12 月 14 日にスペースポート紀伊よりカイロスロケット 2 号機で打上げる予定です。

*1基につきましてはお客さまのご希望で、現時点では非公開とさせていただきます。


プレスリリース資料 [PDF: 855KB]

【本件に関する問い合わせ窓口】
お問合せは、下記窓口担当にお願いいたします。
info@space-one.co.jp

 


合同会社 Space Cubics について
合同会社 Space Cubics は、2018 年 6 月に設立された宇宙用コンピュータの開発を専門とする企業です。民生コンピュータの開発者と JAXA 職員がタッグを組んで立ち上げた初の「共同設立型 JAXA ベンチャー」であり、宇宙空間をはじめとする過酷な環境で動作するコンピュータの開発に特化しています。自社製品の Cubesat 用コンピュータ「SC-OBC Module A1」をはじめ、衛星、宇宙探査機、宇宙用ロボット、といった様々な機器向けにコンピュータを開発した実績があります。今回、カイロスロケット 2 号機に搭載される 3U Cubesat「SC-Sat1」には SC-OBC Module A1 が 2 台搭載され、Cubesat の制御を担います。SC-Sat1 の長期運用を通じ、宇宙空間での SC-OBC Module A1 の耐障害性能を実証します。
https://spacecubics.com/


Taiwan Space Agency について
Taiwan Space Agency(TASA)は、台湾における唯一の公的宇宙機関として、宇宙計画の実行、宇宙インフラの構築、宇宙産業の発展を推進しています。TASA は主に国家衛星やロケット計画の運営を担い、宇宙産業の成長や人材育成にも注力しています。現在、低軌道上には、光学リモートセンシング衛星「フォルモサット 5 号」、気象観測衛星「フォルモサット 7 号」および「トリトン」衛星が運用されています。今後も TASA は、「フォルモサット 8 号」や「フォルモサット 9 号」のプロジェクト、低軌道通信実験衛星、および軌道ロケット計画など、さまざまな宇宙プロジェクトを推進し、台湾の宇宙技術力の強化と宇宙産業の発展に貢献していきます。
https://www.tasa.org.tw/en-US?ln=en


テラスペース株式会社について
テラスペース株式会社は、2020 年に創業した超小型衛星を開発を行っている会社です。 テラスペースにとって初めての超小型衛星「TATARA-1」の打上げを皮切りに、 今後、人工衛星の「軌道上サービス」事業を実施します。 社名の「テラスペース」は、ラテン語で大地を表す"terra"と、英語で宇宙を表す"space"を組み合わせた造語で、地球と宇宙を繋ぐ架け橋でありたいという願いが込められています。私たちが子どもの時代には遠かった宇宙が、もう少し頑張れば手の届くところまで近づいて来ました。テラスペースは,「人工衛星軌道投入サービス」や「ホステッドペイロードサービス」をはじめとした軌道上サービスを通して、「宇宙をより身近に」をモットーに「Space Operations Platform」を目指してまいります。
https://www.terraspace.jp/


広尾学園中学校・高等学校について
広尾学園は、2007 年以来、「世界水準の教育」を実現する中学高校一貫校として成長してきた学校です。2007 年に設置されたインターナショナルコースは、独自の英語教育システムで海外大学合格者数連続国内 No1 を達成。2011 年には日本の中学高校レベルの枠を超えた研究活動を軸とする医進・サイエンスコースを開設。8つの研究領域を設定し、数々の学会発表やコンテスト受賞を積み重ねてきました。毎年、宇宙天文合宿を実施し、国立天文台、JAXA の先生方や元 NASA宇宙飛行士を招聘しての講演会を行ってきましたが、その生徒たちの中から海外大学で宇宙工学を学ぶ卒業生が生まれ、その後輩たちが今回の人工衛星プロジェクトに参加しています。学園は、これからの生徒の世代にとって、宇宙開発は生徒たちの学びの先に直接つながっている現実であるという認識を持って、宇宙についての教育活動を推進していきます。
https://www.hiroogakuen.ed.jp/


株式会社ラグラポ/LAGRAPO Ltd.について
株式会社ラグラポは、実際の宇宙開発の経験を持つ専門家が所属しており、代表の高野宗之は、三菱重工業株式会社において「H-IIA ロケット」の設計・打上げ業務や、宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「国際宇宙ステーション補給機(HTV) (こうのとり)」の開発にも従事した経験を有しております。実際の宇宙事業の経験を基にした非宇宙企業向けのプロジェクトマネジメント『すごいプロジェクト』は、大変に効果の高いコンサルティングとして高い評価を頂いております。
今回、宇宙開発に今まで参入してこなかった多くの方に実際の宇宙開発を経験してもらい宇宙開発の裾野を少しでも広げる事業として、新しく『LAGRAPO 人工衛星プロジェクト』をスタートし、その第一弾として「ISHIKI 衛星制作委員会」の支援で広尾学園の生徒たちの活動を支えてきました。人工衛星の安価での打上げや宇宙活用を期待する企業と、人工衛星開発から打上げまでの一連の作業を経験することで教育的効果を期待する教育機関(高校など)を、LAGRAPO が繋ぎ合わせることにより、全く新しい宇宙事業モデルを形成していきます。参加企業や参加教育機関が今後益々増え、日本の宇宙事業の推進に貢献していけるよう挑戦を続けてまいります。
https://lagrapo.co.jp/


スペースワンについて
スペースワンは、小型人工衛星打上げに特化した宇宙輸送サービスを提供しています。和歌山県串本町に位置する専用のロケット発射場「スペースポート紀伊:SPK」と、小型ロケット「カイロス:KAIROS」で、2020 年代中に年間 20 機、2030 年代に 30 機の打上げサービスを提供する「宇宙宅配便」を目指しています。2024 年 3 月にカイロスロケット初号機の打上げを実施し、2024 年 12 月にはカイロスロケット 2 号機の打上げを予定しています。
https://www.space-one.co.jp/


スペースポート紀伊について
「スペースポート紀伊:SPK」は、本州最南端の和歌山県串本町に位置する日本で初めての民間のロケット打上げ射場です。宇宙へのアクセスを最短で実現するための包括的なインフラサービスを提供しています。SPK は、南方と東方に開けたロケットの打上げに適した立地条件を備えており、打上げる軌道や時期に柔軟性を有しています。宇宙アクセスへの需要は拡大する宇宙ビジネス市場とともに増加し、多様化しています。今後は多数の小型衛星をひとつのシステムとして運用するコンステレーションが、打上げ需要をさらに加速させる見込みです。このようなニーズをスペースワンは「on time, on orbit」、ユーザーが望むタイミングに、望む軌道に衛星を運ぶことと認識しています。柔軟な対応を可能とする専用打上げ射場と小型ロケットを備えることで、国内外のユーザーの需要を取り込み、日本および世界の宇宙産業の発展に貢献していきます。
https://www.space-one.co.jp/site/