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プレスリリース: 2024 年のラウンドにおいて新たに資金調達を実施

2025.01.16

小型ロケットの打上げにより「宇宙宅配便」を目指すスペースワン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 豊田正和、以下「スペースワン」)は、2024 年中のラウンドで、株式会社 JR 西日本イノベーションズ及びオリックス株式会社から、追加の資金調達を実施しましたことをご報告します。

この度の資金調達において、スペースワンは、株式会社 JR 西日本イノベーションズとの間で、業務提携に関する覚書を締結しました。西日本を起点に強固な事業基盤と豊富な知見を有する JR 西日本グループとの連携を深め、ロケットの打上げが地域の内外にもたらす価値を創出・共有し、地域課題の解決に貢献してまいります。

また、オリックス株式会社には、同社初の宇宙産業関連企業の投資として、スペースワンを選んでいただきました。同社グループ会社、オリックス・レンテック株式会社は宇宙センターの環境試験設備等を利用した試験受託サービスや、宇宙環境を再現する小型熱真空試験装置一式のレンタルサービスなどに取り組んでいます。本投資を通じて、オリックスグループと共に宇宙インフラの発展に寄与してまいります。

今後の打上げについて
2024 年 12 月 18 日に、自社専用ロケット射場「スペースポート紀伊」から打上げた自社開発の小型ロケット「カイロス」2 号機は、高度 110.7km まで到達、第 1 段を正常に燃焼、その後分離を行い、第 2段を正常に燃焼開始しフェアリング分離までを達成した上で、安全に飛行中断しました。現在は原因究明に注力しており、原因を特定し、適切な対策を講じた上で3号機の打上げに全力で臨みます。

今後の計画について
スペースワンは 2020 年代中に年間 20 機、2030 年代に年間 30 機の打上げを目標に掲げており、その達成に向けてスペースポート紀伊の打上げ体制の強化に取り組んでまいります。また、ロケットの量産体制を確立するにあたり、民生分野で培われた実績を活用するなど、サプライチェーンの強化および製造体制の整備にも取り組んでおります。これらを通じて、契約から 1 年、衛星受領から 4 日で打ち上げる利便性の高い宇宙輸送サービス「宇宙宅配便」の確立を目指します。

開発状況について
「現行型カイロス」に加え、打上げ能力の増強や、目標軌道への衛星投入精度の向上を目的とし、メタンエンジンを含むロケットの上段部分の能力を向上させる「増強型カイロス」の研究開発を進めています(以下、「本事業」)。本事業は、防衛省より契約金額 85 億円で受託した「アッパーステージ能力向上に関する研究」の一環として実施しています。また、本事業は、文部科学省の「中小企業イノベーション創出推進事業(SBIR フェーズ 3)宇宙分野(事業テーマ:民間ロケットの開発・実証)」に 2023年 9 月に採択され、2024 年 9 月のステージゲート審査を通過しました。


プレスリリース資料 [PDF: 755KB]

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